クヌルプヒュッテ
霧ヶ峰の強清水からビーナスラインを和田峠の方向に少し行くと、「沢渡」(さわたり)というところがある。
そこを沢に沿って入って行き、行き止まりを左に少し上ったところにクヌルプヒュッテがある。
1957年の創業だが、宮大工さんが一人で建具から何からつくりあげたという建物は、がっしりとしていて、がたついてなんかいない
最初に訪れたのは、1970年の大晦日からお正月にかけて。
学生や南極越冬隊員や、京大山岳会の方々でほぼ満員状態で、夕食後にはストーブを囲んで面白い話を聞いたり、誰かの弾くギターで大合唱したり・・・・
ザ・リガニーズのみっちゃん、っていう人もいた。
このストーブはもちろん、室内の細かなところまで40年前とまったく変わっていない
今は電気も来ているし電話もあるし、水道も来ているが、昔はランプしかなくて、トイレに行くときもランプ持参で行った
それはかなりスリリングな経験だった(笑)
今回、40年ぶりに一泊させていただいたらお風呂にも入れたぁ~~~~(笑) もう大感激!
昔は沢の水を居候たちがくみ上げたり、雪を溶かしたりしてお風呂を沸かすのは一大事業だったわけだ。
もちろん薪で炊いていたのだ。
山小舎なので、天井がいい感じで低く、なんといっても涼しくて、夜はぐっすり眠れた
テラスの入り口の上に、ず~~~~~っと昔からかかっている、古いスキーと竹のストック
ここ1年くらい、どうにもこうにもカメラのピントが上手く合わせられなくて、苦労していたのだが、変てこな設定にしてあったことが、昨日判明・・・・・・(涙)
せっかくの写真が全部ピンボケだあ~~~~~~~~
そういえば、いつだったか、いじくり回した記憶があるぞ
あ~~あ、マツムシソウやワレモコウも写したけど、全滅・・・・
翌朝は台風が近づいていて、雨模様だったが、塩尻のほうまでかつての居候仲間のアトリエを訪ねて行くことに。
もう居候仲間なんて気安く言っちゃいけない、立派な作家となられておりました(滝汗)
原ちゃん、奥様、お世話になりました~~~~~~
朝の「クヌルプ坂、涙の別れ」のシーン
テラスで「松浦さんご夫妻」と息子さんが見送ってくださっている
ちゃんと原ちゃんのアトリエまで行けるか心配でたまらないのだ。いつまでも私たちは彼らにとっては、頼りない20歳の女の子なのだろう。
車が走り出したら、入り口の横にかかっている鐘をカーン、カーンと鳴らしてもらって、一同胸がジーンとしながら帰途についたのだった
by bibiri-20 | 2010-09-10 15:43